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旅人の宿屋Ⅱ

バトスキャ専用ブログです。

#1【DQ謎考察】~ロトの血を引く者の出身地~

DQの主人公の中でひとりだけ、自らの素性を一切明かそうとしない変わり者がいる。

それが初代主人公・ロトの血を引く者(以下、勇者)だ。

恐らく、DQ史上最も謎めいた主人公は彼だと僕は思う。

いきなり王様からロトの血を引く者だと言われ旅立ち、特に素性が明かされぬまま竜王を倒して、平和を取り戻したら早々にローラ姫とアレフガルドを出て行ったそんな人物…。

これではあまりに謎すぎる。

 

【公式設定】

まずは、勇者の公式プロフィールを見てみる。

 

アレフガルドの伝説に語られし、勇者ロトの血をひくという、謎の少年。

出生、生い立ちともに、何ひとつ明らかではないが、ある日、運命に導かれるまま、ラダトームの城にラルス16世を訪ねる。

SFCDQⅠ・Ⅱ公式ガイドブックより)

 

どうやら勇者ロトの血を引いている事だけは判明しているが、その他一切の事はわかりませんと、そういう事のようだ。

公式からも謎の少年扱いされている。

また、“運命に導かれるままラダトームを訪れたようだが、これはロトの血を引いている以上、アレフガルドを脅かす脅威とは絶対に戦わなければならず、そうなるべくしてそうなった的なそんな感じだろうか…。

いまいちよくわからない…。頭が良くない僕には理解できない。

さて、そんな勇者だが、DQⅠ本編では語られていないものの、彼がラダトームを訪れる事は実はわかっていた。

公式ガイドブックにはこんなあらすじが書かれている。

 

魔物たちの封印は解かれ、世は再び邪悪と混迷へと向かった。

その後、国の行末を憂えた多くの男達が、竜王に戦いを挑んだ。

しかし、いずれも悲惨な結果を迎えるばかりであった……。

そんなある時、ひとりの予言者は言った。

「やがてこの地に、ロトの血を引く者が現われる。その者こそが竜王を滅ぼすであろう。」

そして数年の後、予言の通りその若者は現われた。昔日の勇者の血を引く“新たなる勇者”が、打倒竜王に向け、今旅立つ……!

(FC版DQⅠ公式ガイドブックより)

 

突如として現れた、竜王によって、光の玉は奪われ、世界は再び闇に閉ざされてしまいます。

成す術もなきラルス王の前に、予言者が現れ、こう言いました。

「まもなく、この地に、ロトの血をひく者が現れる。竜王を討ち滅ぼす、新しき勇者として!」

それから数年、ひとりの若者がラダトームのお城を訪ねるところから、物語ははじまります。

SFCDQⅠ・Ⅱ公式ガイドブックより)

 

これによれば、勇者の出現は予言によって予め知らされており、その為、初期装備なし・一文無しの男を王様がロトの子孫だと判断できた事がわかる。

そして気になるのは、FC版もSFC版も、予言者(ムツヘタ)が、勇者を『この地に現れる』としている点である。

“この地”とは、何処を指すのか。普通に考えればラダトームか、しかしアレフガルドそのものを指している可能性もないわけではない。(自信ないけど)

そう考えると、公式でも不明な勇者の出身地の見当が何となく付くかも知れない。 

 

①【勇者、リムルダール出身説】

ゲームに忠実であるなら、最も可能性が高いと思われるのがこれだ。

何故なら、FC版DQⅠにはこんな事を言う戦士がいるからだ。

 

*「いよお あれふ!

  あれふじゃないか!

  ひさしぶりだなあ。

 

これは明らかに顔見知りによる台詞だ。

こんな会話をしているのだからリムルダール出身でもおかしくないのだが、残念ながらリメイク版ではこの戦士の存在はなかった事にされている。

Ⅲがまだ出来ていないこの時限定の設定だったのか…それはわからないが、こんな台詞がある以上、候補としては十分だろう。

なんかモヤモヤするけど。

 

 ②【勇者、周辺大陸出身説】

リメイク版でリムルダールの戦士が削除された事で、勇者の素性を知っていそうな人物はいなくなってしまった。

誰も彼を知らないのであれば、アレフガルドの外、つまりDQⅡで冒険する大陸の何処かからやって来たとも考えられる。

ただ疑問なのは、この時代に周辺大陸が存在していたのかという事だ。

DQⅠ本編にそれらが登場する事もなければその存在が示唆される事もないからだ。

Ⅲの時代で世界の全てであったアレフガルドはまだ未完成の状態であり(ルビスが創造の途中でゾーマに封印された為)、封印から解かれたルビスが、ⅢからⅠまでの約400年の間にその続きを始め世界を拡げていたとしてもおかしくはない。

いや、寧ろそう考えるのが普通だろう。

だがそれならば、竜王は何故アレフガルドのみを支配していたのだろうか。

考えようによっては、先祖の所有物である光の玉を我が物の如く使うアレフガルドの人間が許せなかったからとかあるかも知れないが、既にDQⅡの世界が出来上がっている中、アレフガルドのような小さな大陸だけを支配していたと考えると小物臭がしてあまり好みではない。

個人的には、ルビスはアレフガルドの創造しか予定しておらず、Ⅰの時代にはまだ周辺大陸はなかったという事にしておきたい。

 

③【勇者、上の世界出身説】

上の世界、勇者ロトの出身地でもあるあの世界だ。

Ⅲにおいて、勇者ロトは最終的に行方不明になるが、これが上の世界へ帰った為だとすれば勇者が上の世界出身だとしても何ら不思議でないだろう。

しかし上の世界とアレフガルドの往来を可能にするギアガの大穴はⅢのエンディングで閉じてしまい、二度と元の世界へは戻れないとされている。

ここで思い出していただきたいのが、Ⅲのラダトームで聞ける、

 

*「われらの そせんは

  ギアガのおおあなを ぬけ

  このちに うつりすんだそうだ。

 

という台詞だ。

この台詞から、アレフガルドの人間は上の世界から移住してきた者の末裔であり、その移住にはアレフガルドの創造主たるルビスが関与していると考えられる。

そうでなければ、ルビスがわざわざアレフガルドを創造した理由がわからないし、なにより誰があんな大穴に好き好んで入ろうと思うだろうか。

つまり、ルビスがギアガの大穴を開け上の世界から人間を移住させたのなら、いくらギアガの大穴が閉じようとも、再び往来を可能にする事くらい訳無いという事だ。

従って、勇者ロトはあの後、ルビスの力で家族のもとへ帰れた可能性が高い。 

(次元を渡る鳥が気を利かせてくれたとかでもいいけど)

因みに、劇中では

 

*「ゾーマがほろび 別の世界に

  つうじていた空間の穴は

  とじられたようじゃな。

*「そして ここアレフガルド

  光あふれる世界として

  歩みはじめるじゃろう。

*「そなたは もう 戻れまい。

  この土地に 骨をうずめなされい。

  

という発言があり、明らかに戻れなさそうだが…メタ的な発言をしてしまえば、原作者の堀井さんが

 

*「あの後、勇者ロトは母親のトコロに仲間をつれて帰った、

  と考えてくれても良かったんだよ。

  だから、勇者ロトは最後に行方知れずになっちゃったんだよね。

 

とも語っている為、上の世界へ帰れた可能性はゼロではないのだ。 

 

 

今回は勇者の出身地の候補としてリムルダール』『周辺大陸』『上の世界』の三つを挙げた。

小説やCDシアターではドムドーラ出身だったりラダトームの町出身だったりしているが、そもそも統一されておらず、実際にDQⅠを遊んでみればこれらの出身地に納得できるような要素もない。

また、ゲームに忠実であるならリムルダールとも書いたが、実は個人的に一番ない気もしている。

そもそも勇者はローラ姫の存在を知っていたのかすら謎だからだ。

ラダトームの兵士(リメイク版では大臣)からは、

 

*「ローラひめのことを ごぞんじか?

 

と訊かれ、ラダトームの町娘には

 

*「いーえ わたしは

  ローラひめじゃないわ。

 

と返されている。

アレフガルドに住んでいればローラ姫の名前くらいは知っていそうなものだし、町娘をローラ姫と勘違いしている辺り、顔も知らないと思われる。

やはりアレフガルド出身とは思えないのだが…。